教養(きょうよう)とは、一般には一人前の人間が当然持っているべきと考えられる一定レベルの知識(常識)よりもやや上級の知識を備えており、かつ、その知識が品位や人格およびものごとに対する理解力・創造力に結びついている状態を指す。またはそれらを身につけるための、学問や芸術および精神修養などの文化的活動のことを指す。

伝統的に西欧の大学で扱われていたリベラル・アーツに相当するものとしても捉えられる。
「常識のない人間」や「品位や人格に問題のある人間」は社会的に非難を受けることがあるが、教養がないからといって非難されることはない。「教養ある人間」は相応の尊敬を得るが、単に知識が豊富なだけで人間的な魅力に乏しければあまり尊敬はされないものである。
ギリシア語ではパイディアであり、意味は「子どもが教育係に指導されて身についたもの」のこと。英語ではcultureで「粗野な状態から耕された、人の手を経たもの」、ドイツ語ではBildungであって「つくられたもの」のこと。それぞれに教養の捉え方に対する文化的な温度差がある。
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