ロンドン──英国イングランドとウェールズで23日午前0時から、パブなどアルコール飲料を提供する飲食店の24時間営業が可能となった。多くの飲食店が営業時間の延長を申請しているが、24時間営業の許可を申請したのは、約1000店程度となっている。

イングランドとウェールズのパブは1910年代の第1次世界大戦当時から、営業時間は夜11時までと定められていた。しかし、閉店後に店を追い出された酔客が路上で暴れるなどの問題が発生しているとして、政府が今年2月、アルコールを提供する飲食店の営業時間延長を決めていた。
英BBCの調査によると、アルコールを提供する飲食店のうち、約6万店が営業時間の延長を申請しており、今後は計7万店程度まで増える見込み。しかし、24時間営業の許可を申請したのは、パブ359店を含む1121店だったという。
英国のパブや飲食店など3万店以上が加盟する英国ビール・パブ協会(BBPA)の広報担当、ニール・ウィリアムズさんは、「予想されたほどの大きな変化はなかった。ほとんどのパブが、週に数時間の営業時間延長を選んでいる」と話している。