航空機製造メーカー大手、米ボーイング社は15日、747─400型ジャンボ機を下敷きにした同社最大の貨物機をさらに大きくした「747─8」型機の生産を開始する、と発表した。

欧州ルクセンブルクに本拠地がある航空貨物会社などから計18機、オプション方式で追加16機の注文を受けたとの声明を発表した。公式的な契約額は約50億ドル相当だが、割引価格が提示されたのは確実とみられている。400型機より全長が5.6メートル長い。燃費効率の良い新型エンジンを搭載予定。2009年に引き渡す。
ボ社によると、旅客機用の「747─8 インターコンチネンタル」型の開発も可能としているが、航空機会社から受注があったのかどうかには触れなかった。400型機より3.6メートル長く、座席配置数は34席増えて計434席が可能となる。
これら新型の2機種は、激しい市場シェア争いを演ずる欧州エアバス・インダストリーの巨大旅客機、総2階建てのA380型機を意識したものとなっている。