コンク方面からカオール方面へ台地を進み、D673に入り約4km、アルズー(Alzou)渓谷にさしかかる辺りでロカマドゥールが姿をあらわす。アルズー渓谷の段丘にへばり付くように構成されたその景観はとても印象的だ。 ロカマドゥールはもともと、聖アマドゥールが隠遁生活に選んだ場所であった。 『アマドゥールの岩』がすなわち、この地名の由来だ。フランスで最もおおくの人が訪れる場所のひとつ。12世紀に、聖女ベロニカの夫、聖アマドゥールの遺骨が発見されて一躍有名になった。聖母マリアを奉する礼拝堂の下に埋葬された遺骨は奇跡を起こすといわれ、数多くの巡礼者がやってくる。
■地域:ミディピレネー(Midi-Pyrénées)