ロサンゼルス――クレアモント大学大学院によると、著名な経営学者として知られるピーター・ドラッカー氏が11日、ロサンゼルス東部のクレアモントの自宅で死去した。95歳だった。老衰とみられる。
30冊を超える著作があり、世界の変革に対応するビジネスの革新、新戦略、新たな企業家精神などを説き、経営学の父とも称された。ベストセラーとなった書物もある。
インテルなど多くの米大企業が氏の方法論を取り入れ、2002年にはブッシュ大統領が、政府が市民に与える最も栄誉ある勲章である「大統領自由勲章」を授けている。
ウィーン生まれ。英国などで教育を受け、フランクフルト大で新聞記者の傍ら、国際法の博士号を取得。エッセーの内容がドイツ・ナチ政権ににらまれた後、ロンドンの銀行でエコノミストに就任。1937年に米国に移住しニューヨーク大学大学院やクレアモント大学大学院で経営学の教授を務めた。