ずんだ(づんだとも表記)は、大豆(枝豆)をすりつぶして作る緑色の餡である。宮城県と山形県の郷土料理であり、ずんだ餅として食べることが多い。

山形県、福島県地方では、元来「豆ヌタ」または単に「ヌタ」と呼んでいたが、宮城県地方(主に仙台地方)での呼称の「ずんだ」が有名になり、次第に前述の地方でも主におみやげ物などでは「ずんだ」が使用されるようになっている。語源は諸説あるが「豆を打つ」ことから、「豆打」が「豆ん打」に転化したものと思われる。最近では冷凍食品の普及から、通年において食べることが出来るようになったが、ずんだの元となる青ばた豆の鮮やかな緑色は夏の(とくにお盆のお供えとして)風物詩でもある。
しかし、東北以外に住んでいる人にとっては「枝豆に砂糖を混ぜる」ということに関する理解が得られにくく、好き嫌いが分かれる食べ物の一つであると言えるだろう。
近年では、JR仙台駅に「ずんだカフェ」がオープンし、仙台空港にも「ずんだシェイク」が売られ、羽田空港にもずんだ餅のお土産を売るコーナーが出来るなど、その人気は仙台を飛び越えて全国的に広まりつつある。