セイヨウショウロ(西洋松露、Tuver spp.、トリュフ)とは、子嚢菌門セイヨウショウロ科セイヨウショウロ属のきのこの総称。広葉樹の根に菌根をつくって生育し、地中に塊状の子実体を形成する。

ヨーロッパにおいては世界三大珍味とされる高級食材で、「黒いダイヤ」とも呼ばれる。フランス産のペリゴール・トリュフ(黒トリュフ)T. melanosporum Vitt.とイタリア産の白トリュフT. magnatum Picoが特に珍重され、他にも数種のヨーロッパ産セイヨウショウロが食用に採取されている。日本ではクロアミメセイヨウショウロT.aestivum Vitt.(ヨーロッパにも分布し、夏トリュフと呼ばれる)やイボセイヨウショウロT. indicum Cooke et Masseeなどの近縁種が最近になって報告されている。近年中国産のイボセイヨウショウロは、黒トリュフや白トリュフの廉価な代用品として大量にヨーロッパに輸出されている。

トリュフ自体は香りがあるが味はほとんどなく、サラダにスライスして入れたりする。
「南仏プロヴァンスの昼下がり」などで知られる作家のピーター・メイルが、トリュフの話題を南仏プロヴァンスもののエッセイの中心にすえて、日本でも広く一般にその味覚が話題になるようになった。