ポータルサイト (portal site)とは、WWWにアクセスするときの入口となるウェブサイトのこと。

元々ポータルとは、港(port)から派生した言葉で、門とか入口を表し、特に豪華な堂々とした門に使われた言葉である。この事から、ウェブにアクセスするために、様々なコンテンツを有する、巨大なサイトをポータルサイトというようになった。入口、玄関という意味でエントランス(entrance)を使わなかったのは、ポータルには「豪華、堂々とした」という意味合いが強かったためと思われる。
ポータルサイトは、検索エンジン、ウェブディレクトリ、ニュース、オンライン辞書、オークションなどのサービスを提供し、利用者の便宜を図っている。 なお、最近では違った使い方として「使い勝手が良い便利なサイト」というような意味で使われる場合があるが、これは本来の意味からは逸脱しており、むしろconvenience siteという方がふさわしい。
ポータルサイトのビジネスモデルは、サイトの集客力を生かして広告や有料コンテンツで収入を得ることである。1996年以降のインターネットブームに乗じて、多くのポータルサイトが乱立したが、徐々に統廃合が進んでいる。
初期のポータルサイトは自前で検索エンジンやウェブディレクトリを運用していたが、情報の肥大化に対応しきれずアウトソーシングが多くなった。
生き残りをかけて、特定の地域サービスに特化した地域ポータルサイトや、プロバイダーのサービス情報サイト、育児、環境、オルターナティヴカルチャー、音楽、女性の生き方などにテーマを絞ったポータルサイトもある。
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