アルビ(Albi)はフランス南部、ミディ=ピレネー地域圏の都市である。タルヌ県の県庁所在地。タム川に面した町で、人口が、約50,000人。

町は、ローマ帝国によって建設され、その後アルビガ(Albiga)と呼ばれていた。12世紀、13世紀にキリスト教の異端として迫害を受けたアルビジョワ派は、この町の呼び名に由来している。
アルビジョワ派(カタリ派)
カタリ派(Cathares)は10世紀半ばに現れ、フランス南部とイタリア北部で活発となったキリスト教民衆運動。二元論的世界観に代表されるグノーシス主義的色彩を帯びた特異な教義と組織を有したため、カトリック教会によって異端とされた。カタリ派という名前は「清浄なもの」を意味するギリシア語の「カタロス」に由来している。カタリ派という名称が初めて記録にあらわれるのは1181年にケルンで記されたシェーナウのエックベルトの「このころドイツにカタロスがあらわれた」という記述である。
カタリ派はアルビ派(アルビジョワ派)と呼ばれることもあった。南フランスの都市に由来するこの名前は12世紀終わりに現れるが、アルビ派の多かった都市がアルビではなくトゥールーズであったことを考えるとやや不適切な名称であるといえよう。