コンソメ(仏:consommé)は、フランス料理におけるスープのひとつで、澄んだスープの総称。
基本的な作り方は、牛、鶏、魚などからとった出汁(ブイヨン)に脂肪の少ない肉や野菜を加えて煮立て、そこに卵白をくわえてアクを吸着させる。それを漉した後、さらに浮いた脂分を取り除いて作る。
見た目は単純だが非常に手の込んだスープである。
牛のコンソメは「コンソメ・ド・ブフ」、鶏のコンソメは「コンソメ・ド・ボライユ」、魚のコンソメは「コンソメ・ド・ポアソン」、キジやハトなどの野鳥のコンソメは「コンソメ・ド・ジビエ」と呼ばれる。
コンソメとは仏語で「完成された」の意味。
ただし日本ではブイヨンと混同されて、「西洋料理に用いる出汁」全般をコンソメと呼んだりする。家庭では肉や野菜などから作ることあまりなくて、固形状の「コンソメスープの素」を溶かしてコンソメ味を作る。