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記憶(きおく)
記憶(きおく)とは、脳に蓄積される情報。 記憶の分類法はさまざまだが、スクワイアの記憶分類という分類法が一番一般的である。ここではスクワイアの記憶分類を基にしたモデルについて述べる。記憶は感覚記憶、短期記憶、長期記憶の3つに大きく分類される。 自伝的記憶、展望的記憶という概念を提唱する学者もいる。
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感覚記憶
感覚情報貯蔵とも呼ばれる。感覚器官に保持される記憶である。1960年にスパーリングによって提唱された。視覚では1秒間弱、聴覚では約4秒間保持される。保持される情報はかなり多い。テレビや映画の映像を連続して認識できるのは感覚記憶の効果による。

注意によって感覚記憶から短期記憶に記憶が転送される。短期記憶の容量は小さいので、このときかなりの記憶が忘却される。また、言語的記憶は音声的な形態に変換される。つまり、文字で書かれた言葉の記憶が、音として聞こえる言葉の記憶に変換される。

短期記憶(STM)
短期間保持される記憶である。 約20秒間保持される。7±2まで(5から9)の情報しか保持できない。この事実は心理学者のジョージ・ミラーによって発見された。7±2という数はマジカルナンバーと呼ばれる。 短期記憶を蓄える貯蔵庫を短期記憶貯蔵(STS)と呼ぶ。

短期記憶の情報は時間の経過とともに忘却される。これを防ぐためには維持リハーサルを行う必要がある。

短期記憶から長期記憶に記憶を転送するためには、精緻化リハーサルを行う必要がある。

作動記憶
短期記憶を発展させた作動記憶という概念が提唱されている。
[音韻ループ]
言語を理解したり、推論を行うための音韻情報を保存するシステムである。
[視空間スケッチパッド]
視覚的・空間的なイメージを操作したり、保存したりするシステムである。
[中央制御系]
音韻ループと視空間スケッチパッドを制御し、長期記憶と情報をやりとりするシステムである。

長期記憶(LTM)
長期間保持される記憶である。 忘却しない限り、死ぬまで保持される。

長期記憶の忘却の原因については、減衰説と干渉説が存在する。 減衰説とは、時間の経過とともに記憶が失われていくという説である。 干渉説とは、ある記憶が他の記憶と干渉を起こすことによって記憶が失われていくという説である。 長期記憶の忘却は、エビングハウスの忘却曲線によって表される。

長期記憶は陳述記憶・非陳述記憶の2つに分類される。
陳述記憶
言葉で表現できる記憶である。

[エピソード記憶]
個人的体験や出来事についての記憶である。 1972年に心理学者のタルヴィングによって,意味記憶と対になる形でその区分が提唱された。
[意味記憶]
意味記憶とは言葉の意味や世界のあり方についての記憶である。 1966年に心理学者のキリアンによって提唱された。

非陳述記憶
言葉で表現できない記憶である。 非宣言的記憶とも呼ばれる。

[手続き記憶]
物事を行うときの手続きについての記憶である。 いわゆる体で覚える記憶がこれにあたる。
[プライミング]
先行する事柄が後続する事柄に,影響を与える状況を指して「プライミングの効果(または”プライミング効果”)があった」と称される.例えば,「医者」という言葉を聞くと,その後「看護婦」や「悪徳」,「あかひげ」などという言葉の読みが,「富士山」や「帰郷」という言葉の読みよりも早くなるのはプライミング効果があったこととなる.

自伝的記憶
自分自身に関する事柄についての記憶である。

展望的記憶
将来行う行動についての記憶である。 これに対して、過去の出来事についての記憶は回想的記憶と呼ばれる。 この記憶が面白いのは,一般に記憶とは「過去」の事柄を指すと受けとられているのに対して,この展望的記憶が未来(生来)の記憶である点である.スケジュール帳,PDAなどの予定を管理する機器類の使用方法,使用行動と絡めて研究されることも多い.

記憶のレベル
記憶のレベルについては、心理学者のタルヴィングによって考えられた記憶システム論というモデルがある。左の記憶ほど原始的で、右の記憶ほど高度な記憶になるといわれる。

手続き記憶、プライミング記憶、意味記憶、短期記憶、エピソード記憶
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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by dcb0322 | 2005-09-29 20:29
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